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乳がんになった私の毎日。とくに気負わず、楽しく笑って生きている。             だって、人はいつか必ず死ぬんだも~ん。


by sunfacesunface

私が決めた理由

明らかに全摘しかないこの胸を、どうして温存にしたか?

それは、
「乳ガンというのは、比較的ゆっくりとしたスピードで増殖していて、早い段階から血液やリンパ液にのって全身に流れている全身病である。だから、局所的に大きく切っても小さく切っても生存率に差はない。」
という理論に基づき、確かに温存しようにも残す所がないくらい乳房全体にガン細胞が広がっているけど、膿んだりただれたりして取らざるえをえなくなったら取ることにし、とりあえず今回はシコリだけを取ることに。リンパ節も同じ考えでいじってません。

もし、
「乳房でできたガンが、リンパ節を通って全身に流れていく。だから、リンパ節を取ってしまえば全身に広まらない。」
という、昔の考えがやっぱり正しいとなると、私のガンは流れっぱなしです。

全摘しなくても…という思いを強めた出来事、それは、実際に全摘した後の残った胸の皮膚に再発した方に会ったから。皮膚転移ってことでしょうが。「再発の可能性を抑える為に全摘にしたのに、出てきちゃったのよねぇ。」とおっしゃっていました。全摘したって、意味ないじゃんと思いました。
時々、医師で、
「全摘したら再発することはないよ。だって、胸がないんだから。」
と言う方がいますが、乳腺を取っても皮膚がありますよ~。全摘しても、局所再発率が0%になることはありません。

最初は、自分の画像を見て、あまりの広がりに全摘は免れないと思いました。
でも、術前に抗がん剤をし半年近く手術まで時間があったため、どんどん欲が沸いてきました。かなり勉強して情報を得れたのも良かったと思います。
セカンドオピニオンでは、主治医の意見を紹介状の文面に沿って肯定してもらうのでなく、自分の考え(人生観・価値観なども)を話し、全摘は分かっているけど何かいい方法はないかと案を出していただきました。
知名度だけの医師もいましたが、大体は長い時間お話してもらえて充実した時間でした。

親は、今でも納得してません。
そりゃ、そうです。乳房に、石灰化であろうがガン細胞を残してるんですから。
上記の理論でいくと、内臓系に転移は今のところ見られないが、ガン細胞は画像に出てきてないだけで存在してるという事になる。私は、これを踏まえた上でのことだが、親は切れば治ると思っている。

この選択に、反対の声は多いが、これで良かったと納得しています。
いつか、全摘する日が来るかもと踏まえています。
これが、未婚で子なし、自分で生活費も治療費も稼いでいかなきゃいけない、お洒落もしたい、生活も楽しみたいという、私の決めた手術内容です。

今の主治医と、人生観が同じような考えでよかったです。
これから先の治療も、患者一人ひとりの価値観を大切にしてくれそうです。
by sunfacesunface | 2005-03-07 21:17 | 【手術】